2022開成への道

国語偏差値25帰国子女の中学受験挑戦記

SAPIX4年生 国語No.25

国語Aテーマ コトノハ「実りの秋に」 「天高く馬肥ゆる秋」や「実るほど頭を垂れる稲穂かな」など収穫の秋にちなんだ語彙を学習。 和菓子の甘さの基準で干し柿が紹介されたが食べたことが無い (偏食なので食べようとしない)から実感が湧かないようだ。

読解メソッド 山口理「虹をしたから見上げたら」より 「あたし」と他3人は、虹を近くで見たいという同級生の願いを叶えるため遠くまで歩いた。 たまたま出会ったおじいさんについていったが虹に近くには行けなかった。 「あたし」はからかわれたと思って怒ったが同級生は何故か爽やかな顔をしている。 同級生は虹の近くに行けないということを知っていたが 転校前の良い思い出作りになると思ったので敢えて黙っていた。

おじいさんが子供たちに伝えたかったのは 自然の本当の不思議さはいくら追いかけても届かないということだ、 人間の愚かさを知ってほしいということだ、と説明する。

「あたし」は頭の中も胸の中もぐちゃぐちゃになって自分の気持ちがわからなくなった。

重要な箇所に傍線を引く、ということだがほぼ全文に傍線が引いてある。 それでも内容の確認はできているようだが、必要な情報をすぐに見つけることができない。

読解演習 山口理「虹をしたから見上げたら」より (読解メソッドの話の続きで) 一緒にいた他の子も「虹の近くには行けない」ということはわかっていたが みんなでワイワイやっているのが楽しかったから敢えて黙っていた、と言う。 「あたし」には理解できないことばかりだが、虹を追いかけていたこの一カ月は とても楽しかったということだけははっきりわかった。

怒りが少しずつ消えかけてきたとき、 同級生が「転校することになってよかったのかもな」と言うと 再びみんなの怒りが燃え上がる。

しばらく黙っているうちに、虹が少しずつ消え始めていたことに気付いた。 同時に怒りも消えていく。 同級生は「だますつもりはなかった。転校するおかげでこんな楽しい思い出ができた。 今までで一番きれいな虹を見たような気がする。」と言った。

おじいさんは消えかける虹に手を振った。

出会いがあれば別れがある、別れがあれば出会いもある。 これまで夫の仕事の都合で転校が多かった長男なだけに 最後の思い出作りという同級生の気持ちはわかりそうなものだが、 全く理解できていない。

国語Bテーマ 物語文「糸」 最上一平「糸」『新日本少年少女の文学23 銀のうさぎ』所収・新日本出版社より 川原の水たまりでナマズを捕まえようとしていた少年と少女。 裸足で川に入る少女、少年が「爪をはがすぞ」と声を掛けると 新品のズックを濡らしたくないと答える。

少年は自分のボロボロのズックを思いだす。 少女が妬ましくなり、彼女のズックを濡らしてやろうと片方を手に取り水面に浮かべた。 それに気づいた少女が少年に水をかけたところ手を放してしまい、ズックが川に流された。 少年は慌てて追いかけて拾おうとしたが、どんどん流されて見失ってしまった。

新品のズックを妬んでいると知られたくない、妬んでわざと川に流したと思われたくない。 「流そうとして流したんじゃない」少年は何度も繰り返した。

少女は残った片方のズックを履いて家に帰ろうとする。 少年は少女を背負って歩くが、よろけた拍子にズックの縫い目がほつれて糸が出てきた。 腕に力を入れるが支えきれずつぶれた。

少女は少年の前を歩く。 強く非難された方がどれだけ気が楽になっただろう。 少女が裸足でとがった小石を踏んではよろけるたび少年は胸が痛くなる。 少年は自分のズックを差し出して「ボロだけど履けば痛くない」と言う。

わざとではないが少女のズックを流してしまった。 少年はその痛みを噛みしめるように敢えて強く裸足に力を入れて歩いた。

という物語。

長男は少年が感じていた「妬ましい」「うしろめたい」といった負の感情が理解できない。 少年のズックが何故縫ってあったのかという理由も想像できない。 (川遊びなのにウォーターシューズ履かないの?と本気で思っている) 方言交じりの会話文が読みにくい、とぶつぶつ文句。 どこから教えればいいのだろう。暗澹とした気持ちになる。

デイリーチェック 42A-24 90点 字が汚いのだから、せめて丁寧に書け。