2022開成への道

国語偏差値25帰国子女の中学受験挑戦記

1月31日、試験前夜

不安を数えればキリがない。

あれもこれもそれも、と焦る気持ちと

今さら私がじたばたしても、という諦観。

 

長男はSS特訓のテキストを中心に

淡々と見直しをしている。

これまで「捨て問」としていた難問も

じっくり解答解説を読み込んで、理解しようと努力していた。

自分なりに穴を埋めようと最後の苦闘をしていたのだろう。

 

夕方、SAPIXの先生から激励のお電話をいただく。

明るく力強い声で、ハキハキと話す長男には

もはや受験勉強を始めた頃の面影はない。

ああ、ずいぶん大きく成長したな…と感慨に浸る。

 

自宅から開成までは電車で一時間強、

2月1日の朝に自宅を出ても十分間に合うのだが

念のため近くのホテルに前泊する。

 

部屋に入ってからも参考書にかじりついていたが

早めに寝て体調を整えるのも受験勉強のうち。

万全を期して試験に挑めるよう、23時前に消灯する。

 

内心の荒波を必死に抑えつつ、試験前日を静かに終える。