2022開成への道

国語偏差値25帰国子女の中学受験挑戦記

2月1日、試験当日

いよいよ開成中学の入試当日を迎える。

小学2年の夏にアメリカから帰国して

ほとんど日本語が出来なかった長男が

ここまでたどり着けたというだけでも胸がいっぱいになる。

 

西日暮里の駅から校舎に向かうまで、

受験生と保護者が大行列をなしていた。

これだけの人々を惹きつける力に圧倒されそうになる。

 

新校舎設立の工事中なので、グラウンド側から敷地に入る。

特に緊張した様子もなく元気いっぱいの長男を見送る。

試験に臨む頼もしい後ろ姿に涙腺が緩む。

精一杯、闘ってきなさい!

 

ところがその数秒後、大変なことに気付く。

ホテルを出る際にエコバッグを参考書に詰めて

私が肩に掛けていたのだが

長男を送り出す際に渡すのを忘れていた!!

 

必死で呼び戻そうにも、既に長男の姿は見えなくなっていた。

慌てて受付の先生にお願いして届けてもらうことにした。

やれやれ、私が緊張してどうする。

 

ホテルに戻って一人になると、涙があふれ出てきた。

必死に頑張ってきた長男がどうか合格できますように。

祈ることしかできないもどかしさ。

 

そわそわ落ち着かない気持ちのまま、

あてどなく歩き回りながら試験終了を待つ。

どこかで昼食を、と思っていたのだが胃が痛くて食欲がない。

 

午後2時、試験終了のチャイムが鳴る。

答案用紙の回収や確認を終えて受験番号順に退出、

長男が出てきたのは2時半近くだった。

渡し忘れていたバッグは試験開始前に届けてもらえたとのこと。

迅速な対応に感謝しかない。

 

12月に帰国生入試の合格を頂いていたため

長男は午後受験の予定を入れていない。

帰宅して明日に備える。