2022開成への道

国語偏差値25帰国子女の中学受験挑戦記

SAPIX5年生 春期講習 国語H52-03

テーマ 随筆文 手塚治虫「ガラスの地球を救え 二十一世紀の君たちへ」より

子供たちを健全な心の持ち主に育てるためには、いい意味でのやじ馬根性を植え付けることだ。 好奇心に駆られて未知の世界をある程度自由に観察させることは良いかもしれない。

今日、科学技術の発達と世界各地の開発や探求によって これまで謎や神秘だったことが次々解明されて夢やロマンが失われてきたと言われている。 そのうちに人間はあらゆる謎を全て解いてしまって子供たちが夢を持たなくなると危惧する大人もいる。 一つの謎が解かれれば、その十倍の謎がそこから発生すると言うのが筆者の持論である。

今、子供たちに必要なのは冒険することではないか。 そしてやじ馬根性こそ子供の冒険心の原動力ではないだろうか。

筆者の作品には様々な古代遺跡を登場させている。 世界のあちこちで不思議なものに出会ってきたが それらの多くは作られた意図も技法も謎に満ちている。 自然科学に於いては大部分が未知の領分である。

それらの謎の仮説や予測を立てるだけでも実に楽しいロマンである。 想像を巡らせること自体が脳を働かせ、若返らせることである。 そして、それは好奇心があってこそできることである。

という文章。

マンガさえほとんど読まないうちの小学生男子は 平成元年に鬼籍入りした「マンガの神様」の作品を一つも知らない。 現在でも強い説得力を持つ随筆に強い感銘を受けた私に対し、 長男は本文中に登場した面白いエピソードにだけ食いつく。

言いたいことは、そこじゃない。

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