2022開成への道

国語偏差値25帰国子女の中学受験挑戦記

SAPIX4年生夏期講習1日目 国語①

テーマ 物語文「影をぬすむ男」

小さな町の書店の主人は子供たちに笑顔を与える怪盗道化師になることを決心した。 街の人から依頼を受けると変装して活動していた。

ある日、主人のもとに少女がやってきて「影を盗んでほしい」と頼んだ。 建設中のビルが完成すると少女の家には日が当たらなくなってしまう。 病気の祖母は庭の菊が咲くのを楽しみにしているので見せてあげたい、という。

依頼を引き受けたが、良い方法が思いつかない。 そこでビルの持ち主である社長に直談判したが ビルは街の発展のために欠かせないものなので中止はできない、 ”世の中にとって値打ちのないものを盗む”のが道化師ではないのか、 お互いにプロの仕事を全うしよう、と言われてしまう。

道化師は考え抜いた末にあるアイデアを思いつき、実行する。 ビルが完成して周囲のビニールシートが取り除かれると…

いかにも児童文学らしい、爽やかな読後感のある物語。 人を思いやるが故の葛藤、プロとしての信念、仕事を成し遂げた達成感、 そういった感情の動きを丁寧に読み取ることが狙いなのだろうが 長男は道化師が影を盗む方法の技術論ばかりが気になって仕方なかったようだ。