2022開成への道

国語偏差値25帰国子女の中学受験挑戦記

SAPIX5年生 国語52-24

国語Aテーマ コトノハ   「着替えよう」 解法メソッド  薫くみこ「ぜんぶ夏のこと」より 読解演習    青木和夫・吉富多美「ハードル 真実と勇気の間で」より

(解法メソッド) 独善的で身勝手な母を疎ましく思っている美月は 家庭の事情で祖父母と暮らしている沙耶と二人で海に来ていた。 ところがそこに突然、美月の母が押しかけてきて… という物語。

少女たちの繊細な心の動き、しぐさや表情を表す言葉、 手がかりになるような箇所は至る所にちりばめられているが 長男は全くと言っていいほど読み取ることができない。

不正解の(だと長男が決めつけた)選択肢全体に大きく×がついている。 どの箇所が不適切だと判断したのかがわからないので 見直しの時に二度手間、三度手間になる。

(読解演習) 麗音は文房具店で友人の万引きを目撃して注意しただけなのに 万引きの濡れ衣を着せられてしまった。 真犯人をつきとめて断罪しようとする担任の先生に対して 文房具店の店主は自らの体験談を踏まえて諫める、 という物語。

「天知る、地知る、子知る、我知る」という言葉の重み、 咄嗟に嘘をついてしまう心の弱さを知った上で 叱られる子の気持ちに寄り添いつつ自省という概念を教えること、 親として耳の痛いことばかりだ。 子供の視点ではそれを読み取るのは難しいのだろう。

全八問中、前半四問は正解できていたが 後半の四問は途中で考えるのが面倒になったようだ。

【今日の一問】次回のデイリーチェック出題範囲問題 🔟ひろくん、さとしくん、ふみと先生の三人が話をしています。 この会話の中から敬語の間違いを五か所見つけて抜き出し、 正しく直して答えなさい。

ふみと先生「ひろくん、敬語の学習、頑張ったね。」 ひろくん 「ありがとうございます。ところで来週の町内祭りには 先生も参られますか。」 ふみと先生「うん、行くつもりだよ。屋台の焼きそばが食べたいな。 そういえばさとしくんのお母様はお料理が上手だったよね。」 さとしくん「はい。ぼくのお母さんが、ぜひ今度、先生に自慢の料理を いただいてほしい、とおっしゃっていました。」 ひろくん 「えっ、いいな。ぼくもさとしくんのお母さんの料理、 ごちそうになりたいよ。」 さとしくん「うん、いいよ。町内祭りの後、遊びにおいで。 先生も、どうぞ来てください。」 ふみと先生「ありがとう。でも、その気持ちだけいただいておくね。」

(正解) 参られますか    → いらっしゃいますか お母さん      → 母 いただいてほしい  → 召し上がってほしい おっしゃっていました→ 申していました(申しておりました) 来てください    → いらっしゃってください

(長男) 「先生のセリフの中には間違いはないだろうから…」

出題者の意図を深読みする、というか、 クイズ番組で正解をひねり出すような視点。 まだまだ基礎も不十分だというのに、 小手先のテクニックに走るのは危険すぎる。

国語Bテーマ 物語文 宮沢賢治「虔十公園林」より 村の青年・虔十が家の後ろに苗を植えて育てた杉林は 子供たちの絶好の遊び場になっていた。 杉林の北側に畑を持つ平二は言いがかりをつけて伐れと迫るが、 虔十は断固として譲らなかった。

虔十がチフスで死んだ後も、子供たちは林で遊んでいた。 やがて村に鉄道が通り、工場ができて田畑はつぶれていったが 杉林だけはそのまま残っていた。

それから二十年、村から出てアメリカの大学教授になった博士が 久々に故郷に帰ってきた。町の様子はすっかり変わってしまったが、 虔十の杉林だけは昔のままだった。 虔十の父が形見として残しておいたのだった。 感動した博士は虔十公園林と名付けていつまでも保存するよう提案する。

誰もが虔十は少し足りないと思っていたが 数えきれない人々に本当のさいわいが何だか教えてくれる人だった。

という物語。

相変わらず国語は低空飛行が続く長男だが、 さすがに「雨ニモ負ケズ」「銀河鉄道の夜」は知っていた。 だが、通底する人物像や世界観については???だった。

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