2022開成への道

国語偏差値25帰国子女の中学受験挑戦記

SAPIX4年生 国語No.23

国語Aテーマ コトノハ「夏が終わってしまう」 夏休みは残り少なくなったが、宿題の絵日記を全くやっていなかったため母親に叱られた。 明日から心を入れ替えるので代わりに書いてほしいと言ったところ更に叱られた。 そこで”絵日記を書いてくれるボランティアを募集”というチラシを書き始めたところ母親は鬼の形相になった、 という物語。

「気をもむ」「堪忍袋の緒が切れる」等、不安や怒りといったネガティブな感情の表現を学ぶ。

読解メソッド 岡林節子「四十点の金魚すくい屋」より まもるは紙飛行機作りは上手だが、テストは四十点。誤解されて怒られても反論しない意気地なし。 ゆう子の母とまもるの母は仲が良い。 ゆう子は四年生で初めてまもると一緒のクラスになったので仲良くしようと考えていたが まもるの情けない様子を見ているとそんな気が失せてくる。

本文の内容を確認して当てはまる言葉を探す単純作業だが、それができない。 ”わからない”と言って、半分近く空欄のままか誤答。

読解演習 引き続き「四十点の金魚すくい屋」より ゆう子とまもるはまもるの父が営む店の前で金魚すくいの店番をすることになった。 そこに酔っ払った男二人組がやってきて1回30円のところを10円にしろと言ってくる。 ゆう子は腹が立ったが怖くて男たちに何も言えなかったがまもるはきっぱり断った。 押し問答をしているうちに店の中からまもるの父がでてきたところ 男たちは急におとなしくなって立ち去った。 まもるは自分たちで店番をするから、と言って心配そうな父を店の中に押し返した。 大丈夫だ、と自信たっぷりな様子のまもる。 その笑顔を見たゆう子は、テストの点よりも大事なことがあるかもしれないと思った。 怖かったけどあんな男に10円で金魚すくいをさせるくらいなら みんなにただでやってもらった方が良い、というまもるの言葉にゆう子も心から同意する。 という物語。

意気地なしだと思っていたまもるが毅然とした態度で 酔っ払いの男の要求をはねのけた。 怖くて何もできなかったゆう子はそれを見て驚き、感心する。 話の流れがつかみやすい物語だが、長男は金魚すくいの値段のことばかりが気になって 内容はほとんど理解していない。

国語Bテーマ 説明文「くじびき」 加藤良平「くじびき」『多数決とジャンケンーものごとはどうやって決まっていくのかー』より。

2週間後に行われる野球のチケットを入手したが帰省中なので自分は行けない。 友人5人のうちの一人にあげようと考えたが、どうすれば公平な方法でその一人を選べるだろうか。 5人全員が揃っているならジャンケンでもいいが、夏休み中なのでそうはいかない。

サイコロを振って出た目によって決めるという方法では 振る瞬間を全員が同時に見ることができないので結果が納得できないと言う人が出るかもしれない。 振るところを動画撮影したところで、何度も繰り返してたまたまある数字が出た映像だけ残すこともできるので 疑いを持たれる可能性がある。

早い者勝ちにも問題がある。 日時を決めて最初に電話をくれた人にあげる、とした場合 たまたま用事があって電話ができない人もいるかもしれない。 電子メールを使えない人もいるのでこれも不公平になる。

チケットをオークションにする方法では、お小遣いの多い人が有利だし そもそも友達からお金をもらう気がないのでダメ。

以下のような解決法がある。 「”某日のプロ野球全試合の全打数を合計した数を5で割り、 割り切れたらAさん、あまり1ならBさん、あまり2はCさん、あまり3はDさん、あまり4はEさん” という決まりを前日までに全員に通知しておく」 もちろん試合経過は事前にわからないし、どの数字が有利ということもない。 試合翌日に新聞などで試合結果を確認して計算すれば誰が当選したかがわかる。 ただし、この方法は割られる数が候補者の人数の数十倍以上の時に限りほぼ公平になる。

指定した日時のテレビ番組が放映されているすぐ横で サイコロを振る一連の動作を撮影する、という方法もあるが 録画していないことを証明できるように撮影する必要があるので面倒。

長男は目先の私利私欲にこだわる。 自分だけが損していると思い込んでいるのか 何かにつけて「ずるい」「不公平だ」と文句を言う。 誰からも文句が出ないよう公平を期するということの厄介さを少しは学べ。 野球のルールを全く知らないので打席数がそもそも理解できない。 そこでこだわって思考停止、泣きわめく。 当然、文章の内容も全く理解できていない。

デイリーチェック42A-22 95点 漢字書き取り「低」の”はね”がない。