2022開成への道

国語偏差値25帰国子女の中学受験挑戦記

SAPIX4年生 国語No.20

国語Aテーマ コトノハ「努力は君を裏切らない」

主人公の少年は宿題が億劫になって、一問だけ答えを見るつもりが 大半を書き写して〇付けをして提出した。

ノート返却の際に先生から全問正解だと褒められるが 主人公はやましい、いたたまれない気持ちでいっぱいになる。

帰宅後、ノートを見ると自分でつけた〇印はいびつな形に見えてきた。 最後のページに先生からのメッセージで「努力は君を裏切らない」と書かれていた。 その言葉を胸に刻む。

という物語。 「億劫」「やましい」「いたたまれない」など負の感情、微妙な心境の変化、など 身に覚えのある気持ちを適切な言葉で表現できるよう語彙力強化を図る。

「先生は、主人公が本当に宿題を頑張ったと思ったのか、ずるしていたのを見抜いていたのか、どちらだと思う?」 と長男に聞いてみたところ、しばらく呻いた後に「全然わからない」

読解メソッド「木の上のくらし」 アオガエルの仲間が木の上で暮らすようになった理由について。 エサとなる昆虫を捕食するためだったり、天敵から逃れるためだろうと考えられる。 一方でカエルは肺呼吸だけでなく皮膚呼吸もするので皮膚が乾燥すると死んでしまうが 陸上で生活するカエルは水辺に棲むカエルと比べると乾燥に強く、 少ない雨でも素早く体内に吸収できる性質を持っている。 こうして環境の変化に適応しながら木の上の生活をしている。

「大切な所に」傍線を引いているつもりなのだろうが、全文の半分以上に引いてある。 「要約する」とはどういうことなのか未だに理解していない。

読解演習 アカウミガメの生態について。 帰巣性や産卵の周期性に関する調査研究には カメに標識をつけてデータ採取するのが有力と考えられる。 水族館で実験を重ねて外れにくく海水内でも腐食しにくい標識を開発したが 産まれたばかりの子ガメには適していないため 未だに多くの研究者が苦心している。

明らかに集中を欠いた状態。 もともと日本語を読む速度が絶望的に遅いうえに だらだら取り組んでいるので 設問で問われている箇所を探し出すことができない。 投げやりで雑な学習態度に苛立つ。

国語Bテーマ 物語文「ぼくとナギ」

陸上クラブの選手である「ぼく」は全国大会出場を予定しているが記録が伸び悩んでいる。 その一方で、夏休みの間は学校の園芸委員の仕事のため「ナギ」という 樹齢50年以上はある大木の世話をすることになっていた。

植物好きな校長先生に頼まれて水やりや剪定を手伝った。 とてもきれいな葉がつくという話だが、 この夏の間に葉をつけないと切り倒さなければならないということも聞かされる。 「がんばろうぜ」と声を掛け、大木と自分を励ます。

「ぼく」は試合で負け、木が切り倒されるという夢を見る。 それが現実となりそうな不安に囚われ 「ナギ」の世話と練習に熱心に打ち込む。

いよいよ試合を迎えた朝、学校に行くと「ナギ」に細長い葉が生えていた。 一枚をお守りとしてもらって試合に向かう。

葉を握りしめて意気込んでからポケットにしまう。 「ナギ」は苦しい状況を乗り越えて葉をつけた。 今度は自分が試合で結果を出す番だ。

最高のスタート、きっと良い記録が出る…

という物語。

大会を控えて成績不振に悩む主人公は 大木の世話を通じて困難を乗り切る勇気と自信をつけて試合に臨む。 静かに見守る校長先生の暖かさも感じられる。

もっとも長男は、 木を世話する時の気持ちと陸上の試合に賭ける意気込みに 全くの関連性を見つけることができない。 相変わらずの無関心・無感動。 暗澹とした気持ちになる。