2022開成への道

国語偏差値25帰国子女の中学受験挑戦記

SAPIX4年生夏期講習9日目 国語⑦

テーマ 物語文『天国か地獄か? のまき』

野良猫とおばあさんが天国行きか地獄行きのきっぷをもらうまでの待合所にいた。 猫がおばあさんのピアノを待っていた時にうっかり部屋の中に入ってしまい おばあさんに追いかけられているうちに 一緒にベートーヴェンの置物の下敷きになってしまったからだ。

ひねくれ者のおばあさんは天国行きの切符をもらったが 自分は天国に行くような良いことをしていない、と言い張って地獄行きを望んだ。 切符を渡す係の男はおばあさんの弾くピアノが沢山の人の心を幸せにしたためだ、と説明するが おばあさんは納得しないので苛立っていた。 見かねた野良猫が自分は確かに幸せになったと証言、 おばあさんは大いに驚いた。

死んだときの話をしていた時に係の男が手違いに気付いた。 今回死ぬ予定だったのは「腐った弁当に中った」者なのに おばあさんと野良猫は「ベートーヴェンの置物に当たった」者であった。 係の男は二人に立ち去るように言うと濃い霧が立ち込めて 気が付くとおばあさんの部屋に戻っていた。

野良猫の言ったことが心底嬉しいおばあさんと、 自分の言ったことが人をこんなに喜ばせたことに感動した野良猫は こうして一緒に暮らすことになった。

という物語。

音楽が人の心を癒す力、言葉が人の心を温かくする力、 そういったものを感じてほしいのだが…

「弁当にあたった」=「食中毒になった」という意味を知らなかった長男。 係の男が手違いに気付いた経緯を理解しておらず ただのダジャレだと勘違いしていた。

日本語力向上作戦、まだまだ先は長い。