2022開成への道

国語偏差値25帰国子女の中学受験挑戦記

SAPIX4年生夏期講習3日目 国語②

テーマ 物語文「まるい海」

クラスのみんなと海に行った主人公。 主人公は泳げなかったが、 あこがれの女子生徒が参加すると知ったため行くことにした。

泳げないのをごまかして日光浴していたところ日射病になり 女子生徒が自分の麦わら帽子を貸してくれたが 返しそびれて家に持ち帰ってしまった。

おとなしく気が弱い主人公は新学期になってからも 女子生徒に声をかけることができなかった。

そんな主人公が運動会の選手選びの時に立候補した。 帽子を手に入れたときのことを考えていたら 自分が強い男であるような気になったからだ。

運動だけでなく勉強でも、帽子のことを考えると 自分でも信じられないほどの力が湧いてきて ついには生徒会長にまでなった。 主人公にとって帽子は魔法のランプのようなものになっていた。

一方で、女子生徒のことは避けていた。 もし帽子を返してと言われたら 以前の自分に戻ってしまうに違いないと恐れていた。

ところがある日、ついに女子生徒に声をかけられてしまう。 放課後、待ち合わせ場所に帽子を持って行った主人公は これまでのことを全て打ち明ける。

女子生徒は微笑んで、改めてその帽子をプレゼントすると言った。

主人公は、もう以前のように気の弱い自分ではないこと、 帽子が無くても大丈夫だと気づかせてくれた女子生徒に感謝して わざとおどけてみせた。

という内容。

あこがれの女子生徒からもらった帽子を心の拠り所にして 勇気を出してスポーツや勉強に取り組んでいるうちに 自分に自信を持つようになった主人公。

帽子を自分の宝物に置き換えて考えると 少しは理解できたようだ。

ただ「変わるきっかけを与えてくれた女子学生への淡い恋心」 を読み取るには長男はあまりに幼い。